長野県中野市・長野市・須坂市・飯山市で注文住宅(新築)、リフォーム、リノベーションを行っているNORIA HOME(ノリアホーム)インテリアコーディネーター 中村才子です。
広い家に住みたいと思う方は多いと思いますが、実際現在の日本での平均坪数は30~40坪と言われているそうです。その坪数の場合、生活に必要な水廻りのスペースを確保すると各部屋の大きさはそれなりに決まってしまいます。同じ大きさの部屋でも色の効果で広く見せる錯覚を起こすことができます。その配色についてお話したいと思います。
まずはこの3枚の画像を比べてください。【画像①②③:三協アルミ】
①
②
③
同じ部屋に床、ドア、窓枠を「明るい~暗い」状態にシミュレーションしたものです。この3枚の画像を比べると①が最も広く見えると思いませんか?白やアイボリーなどの明るく薄い色は“膨張色”と呼びます。明るい色は空間を広く見せてくれるため、壁や床などの面積が広い部分に使うのがおすすめです。
最も広く見せる効果のある色は「白」です。子供部屋、書斎などあまり大きさが取れない部屋は、全てを白で統一させるやり方が簡単で、広く見せる配色となります。
暗い配色だとどうなるのでしょうか。この画像は全てを暗めの色で統一したお部屋のイメージです。ダークなお部屋の良い点はかっこいいと言ったイメージや落ち着いた雰囲気が作れることです。例えば、このベッドルームも明るい色で配色すると更に広く見えるということになるのですが、暗い配色のお部屋でも広く見せるポイントは、物をあまり置かないことです。そのことを意識すると暗い配色のお部屋でも広く見せることができます。
吹き抜けのあるお部屋はすべての壁面を明るい色にすれば、視覚が広がりさらに広々とした空間が生まれます。暗い色を大きい面積で使ったらどうでしょうか?その場合も圧迫感がでません。ただし、暗い色を使うのは1面の壁面のみにした方が良いです。それ以外の3面の壁面は明るい色を選ぶと良いです。それは部屋の高さがあることで、同じ床面積でも広く見せる効果があるからです。色の面積効果と言います。明るい色は広くなるほど、さらに明るく見え、暗い色はさらに濃く見えるという現象です。そのため、吹き抜けという空間が壁面の面積が大きくなるため、暗い色を使ったとしても色が濃く見える現象で、部屋の奥行が協調され、広く見えるといった効果を生み出します。
家具の色も広く見せるための大事な要素となります。広く見せるには、先ほどの白い部屋の写真のように明るめの同一色、類似色が一番簡単なやり方です。しかし、同じ色味ではつまらないと思う方もいるでしょう。その場合は部屋全体に対して大きな面積の家具は、基本は明るめの色で、小さな面積の家具には暗い色、もしくは目立つ色を使います。この写真のようにソファは明るいベージュ、リビングテーブルに黒をつかって色のメリハリを出しています。部屋全体を見ると壁と床は明るい色なので広く見えます。
壁面一部にアクセントカラーを入れる場合は、どのような配色をすれば良いかというと、その他の部材の色を統一すると良いです。他の部分が似た色になることで、アクセントカラーがとても映えます。この写真はブルーグレーのアクセントカラーの壁面に、周囲は白と茶色ベースの色味で統一しています。
このように、四角い普通の間取りのお部屋も配色によって、広く見えたり狭く見えたりとします。ノリアホームの打合せはカラーコーディネートもしっかりしますので、どうしたら良いか分からないという方も安心して打合せができます。
ノリアホームは創業51年の長野県中野市を拠点とした地元密着工務店です。住まいのことで何か困ったこと、相談したいことがあるときはお気軽にお問合せください。