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  3. 無垢材と集成材のメリット・デメリット

長野県中野市・長野市・須坂市・飯山市で注文住宅(新築)、リフォーム、リノベーションを行っているNORIA HOME(ノリアホーム)インテリアコーディネーター 中村才子です。

ノリアホームは木の家なのですが、家で使用する木材には「無垢材」と「集成材」があります。この2つの木材についてのメリット・デメリットをお話しようと思います。木の家というと、構造などの建物を作るための木材をイメージする方が多いと思います。ノリアホームは自由設計なので、ご要望により、内装も木をたくさん使用することもできます。家のデザインによって、ご提案する形もそれぞれの家で違いますが、打合せをしながら木を使った家づくりを楽しんでほしいと思います。

 

【無垢材のメリット】

無垢材とは、木そのものを必要な大きさにカットして使用する材料のことを言います。天然木から切り出されるため、自然の風合いと木の良い香り、化学物質を含まない自然素材です。木の香りには、リラックス効果やストレスを軽減してくれる成分が入っています。寝室などリラックスしたいお部屋に木を多く使ったインテリアにすると、安眠に繋がるそうです。木が持つ殺菌成分、フィトンチッドはダニやカビ・細菌から木自体を守る効果があります。桐のタンスは、洋服を保管するのに最適と言われています。木材に調湿効果があるため、湿度が高いと空気中の水分を取り込み、周囲が乾燥すると水分を放出します。

 

ノリアホーム NORIAHOME 無垢材

 

木の種類によって強度も違いがあります。住宅に使う場合は、木の種類を使い分けます。皆さんが良く聞いたことがある杉が多く使われます。数ある樹木の中でも「見た目の美しさ・軽さ・加工のしやすさ」などの点から建材として重宝されているのが杉の木です。柔らかい木は、建築に向かないというわけではなく、内装材として使うこともできます。例えば、レッドパインという木材は比較的柔らかい木材なのですが、フローリングとしてとても人気があります。ナチュラルな色合いと木が柔らかい分空気層を多く含んでおり、素足で温かいと感じるといったメリットがあります。

ノリアホーム NORIAHOME 無垢材

 

レッドパインと同様の強度を持つヒノキですが、ヒノキの場合は伐採後、乾燥が進むと強度が増します。200年間、どんどん強度が上がりその後少しずつ強度は緩やかに下降しますが、伐採後2000年という耐久性があると言われています。寺院などで使用されている木材です。現在の住宅では、家の土台やフローリング、ウッドデッキで使用されることが多いです。

このように、木の種類を使い分けて、家の強度を上げて「木の家」を作ります。

 

ノリアホーム NORIAHOME 構造材

 

無垢板を使った造作テーブルもとても豪華です。写真右側に見える打合せテーブルが無垢材を使ったものです。

 

(写真:松本市 小林建築様より)

 

【無垢材のデメリット】

経年劣化を風合いが出て良いとするか、残念だと思うかは人それぞれの価値観の違いによると思いますが、建ててそのままの現状は維持しにくいのが、無垢材の特徴です。日光による日焼け、自然素材であるからこそ、できる傷や凹み、染みや汚れです。呼吸して湿度調整してくれる無垢材は、乾燥すると板が反る、ひび割れを起こしてしまうデメリットも存在します。内装材で使う場合、皆さんが最も悩むデメリットが、無垢材は材料費が高いということです。

 

 

【集成材のメリット】

集成材とは木材や板を乾燥させ、割れやフシなどを取り除き、接着剤を用いて貼り合わせたものです。よく利用されている個所は、家具などの造作、ドア、テーブルの天板、階段、敷居、カウンター、住宅の内装などです。市販のお求めやすい価格の家具は、集成材で作られています。集成材のメリットは、加工がしやすい点です。各木材の部位をうまく組み合わせて貼り合わせているため、強度が同じで材料によっての差が出づらい傾向にあります。そのため、無垢材ではサイズが足りないとか、うまく形が加工できないといった場合がでてきてしまうのですが、集成材の場合は対応できます。集成材は無垢材のデメリットに対して、対応できることがメリットとなります。価格が比較的安価である、ひび割れや反りが少ない、見た目にはそれほど無垢材と変わりません。(触った感じは違います)

 

ノリアホーム NORIAHOME インテリア LDL
ノリアホーム NORIAHOME 無垢材 大工

 

【集成材のデメリット】

集成材は、無垢材と比較して耐用年数が短い傾向にあります。その理由の一つが、接着剤の寿命に左右されるからです。現在、安全性の高い接着剤が使用されていますが、中には過敏に反応してしまう方もいらっしゃいます。そういった方はできるだけ、自然素材の無垢材を選ばれる方が健康的でしょう。

このように、木の種類には「無垢材」「集成材」がありますが、使う場所によってうまく使い分けることが大事です。予算も含め、どのように使用すればよいのかは、ご相談いただけます。

 

ノリアホームは創業51年の長野県中野市を拠点とした地元密着工務店です。住まいのことで何か困ったこと、相談したいことがあるときはお気軽にお問合せください。

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