長野県中野市・長野市・須坂市・飯山市で注文住宅(新築)、リフォーム、リノベーションを行っているNORIA HOME(ノリアホーム)インテリアコーディネーター 中村才子です。
新築注文住宅で和室が欲しいという方は多いです。和室は家族が畳の上でくつろげる「床座」というスタイルです。和室でお昼寝をする、子供を遊ばせる、来客用のお部屋としても使えるので多目的で使えます。その和室の大きな要素である畳の種類について、それぞれの特徴をお話したいと思います。
天然素材である「い草」を使って作った畳です。湿度調整、消臭効果があります。い草の畳の魅力は、とても良い香りがすることです。この香りは、沈静効果があり、「フィトンチッド」という成分はリラックスする効果があるそうです。い草には抗菌作用もあると言われています。
DAIKENが販売しているのが和紙畳です。和紙を束ねて樹脂コーティングした畳です。和紙も自然素材となります。い草のような質感と見た目で、多彩なデザインと色があります。樹脂加工してあるので汚れを簡単に拭き取ることができるので掃除が楽です。傷や摩耗にも強いのが特徴です。い草のような良い香りはしません。和紙の畳は、い草に比べて跡がつきやすく、凹みが元に戻りにくいです。
プラスチック畳とも呼ばれています。ポリプロピレンやカルシウムなどの素材でできた畳です。和紙畳と同様に多彩なデザインと色があります。汚れにくく、水拭きができてお手入れが簡単です。畳の種類の中では最も安く購入できます。い草畳のような香りや風合いはありません。樹脂畳はプラスチック製ですので、傷はつきにくいのですが、上に熱いものを置くと畳が溶けてしまうので注意が必要です。
い草畳:15~25年
和紙畳:20~40年
樹脂畳:5~8年
い草畳:踏んだときの程よい弾力性があります。
和紙畳:踏み心地は固めとなります。
樹脂畳:クッション性があり、柔らかな踏み心地です。
い草畳:最初は緑ですが、畳が日焼けして茶色へと経年変化します。
和紙畳:和紙は日焼けがしにくく、時間がたっても見た目の変化があまりありません。
樹脂畳:色の変化はほとんどないのですが、長期間日光を浴びていくと白っぽくなる場合があります。
い草畳:普段からこまめに掃除をしないとカビやダニが発生する可能性があります。
和紙畳:撥水性に優れており、カビ・ダニが発生しにくいです。
樹脂畳:撥水性に優れており、カビ・ダニが発生しにくいです。
い草畳:い草の内部が空気層を持っており、断熱材と同じ働きをします。そのため、夏は涼しく、冬は暖かく感じる素材です。
和紙畳:ワラ畳の2倍の断熱性能がある製品が販売されています。ワラ畳とは、い草畳の「床」と呼ばれる部分につかっている素材です。
樹脂畳:樹脂畳は比較的断熱性能を持っていますが、熱伝導率が高いため、冬に室温が下がると冷たく感じやすいです。
い草畳:空気中の湿度が高いときは水分を吸収し、乾燥すると内部に蓄えた水分を放出するという調湿機能があります。
和紙畳:調湿機能をもつ製品が販売されています。
樹脂畳:調湿機能はありません。
畳の種類によって、いろいろな特徴があります。どれを選んだら良いのかは迷うと思いますが、予算もありますし、一番優先したい機能は何か?ということを考えて決めると良いと思います。ノリアホームでは、い草とDAIKENの和紙畳を使っています。どちらを選ぶのかは、打合せの時決めます。部屋のイメージに合わせてお選びいただけます。
ノリアホームは創業52年の長野県中野市を拠点とした地元密着工務店です。住まいのことで何か困ったこと、相談したいことがあるときはお気軽にお問合せください。