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  3. 軒無しの家が流行っているけど軒の重要性を伝えたい

長野県中野市・長野市・須坂市・飯山市で注文住宅(新築)、リフォーム、リノベーションを行っているNORIA HOME(ノリアホーム)インテリアコーディネーター 中村才子です。

最近の流行りのデザイン 軒無しの家

最近の家の外観の流行りは軒の出がない家です。SNSでもよく見かけます。なぜ流行っているかというと、見た目がかっこよくシンプルなデザインになるからです。この物価高で住宅の価格もびっくりするほど毎年値上がりしており、コストダウンを考えると軒の出がない方が、建築費が安く済みます。長野県北信地域は雪が多いので、屋根から落ちる雪の量や一時的な置き場も考える必要があります。そのため軒は必要となってきます。軒の重要性についてのお話をしたいと思います。

軒とは何?

外壁や窓、玄関などよりも外側に出っ張って突き出ている屋根の下部分のことを言います。軒は雨や日差しから建物を守る役割があります。大きな外壁に比べると少しだけ飛び出した屋根の下の部分の面積がなんの役にたつのだろうと思われる方もいるかもしれません。軒の出ている長さは家にとって実は重要なのです。軒の長さの違う3枚の写真で比較してみてください。

  • 軒無しの家

ノリアホーム 軒無しの家

  • 軒があまりない家

ノリアホーム 白い家

  • 軒がしっかりある家

ノリアホーム 軒あり家

このように、3枚の写真を比較してみると軒の出の違いが分かりやすいかと思います。新築注文住宅を建てる方は、初回打合せの段階で軒の長さまで考えている方は少ないでしょう。打合せの中で隣地への配慮や建築条件で軒が作れない場合もありますが、敷地に何も問題がない場合は軒があることについて考えてみた方が良いです。軒の重要性について分かりやすく説明するために軒無しの家について説明します。

軒なし家のメリット・デメリット

いつまでも家の美しさを維持するためには、定期的なメンテナンスが必要となります。快適な住まいやメンテナス費用を考える必要があります。軒無しの家にする場合のメリット・デメリットについてよく検討してください。

メリット

  • デザインがシンプルでかっこいい

軒無しの家はデザインがモダンでかっこいい住宅となりますので、見た目重要視という観点から選ばれるようです。

  • 建築費用が安くなる

屋根の面積が少なくなりますので、建築費用を抑えることができます。

  • 狭い土地で建てる時に有効

狭い土地でも居住スペースを多く取ることができるので、日差しも入りやすく、隣家との距離が近い土地の場合はとても有効的です。

ノリアホーム 新築注文住宅 白い家

デメリット

  • 外壁が汚れやすい

車で走っていると、新築のお家は職業的に私の目に留まるわけなのですが、新築当時はとてもきれいだなと思っていた軒無しの家も、同時期に建てた周辺の軒ありの住宅と比べると外壁の汚れが目立ってきます。(建築地や気候にも左右されます)

現在の外壁は雨が降ると外壁の汚れが落ちやすい加工された商品がほとんどなのですが、日光や風雨にさらされ、その劣化が進むと汚れが付きやすくなります。湿気の多い北側外壁は乾きにくく、カビや藻などの汚れが定着しているお家をよく見かけます。塗り壁のお家は、汚れが目立ちやすいので、定期的に外壁の掃除をした方が良いです。黒い外壁の家はカビや汚れが目立ちにくいのですが、ツヤがなくなって色あせが進行します。

ノリアホーム 外壁リフォーム

  • 雨が降ると窓を開けておけない、雨音がうるさい

軒がない家ですと、雨が降ると、室内に雨が入り、窓に雨が当たる音がうるさく感じるようです。対応策としては窓の上に庇をつける、高断熱窓を採用するといったことを考えた方が良いです。

  • 室内が日差しによる影響を受けやすい

夏は直接室内に日差しが入るため、家の中が暑くなりやすい、室内が日焼けしやすいといったことが起こります。外壁だけではなく、室内も日差しによる影響が出やすくなります。窓にオーニングをつける、厚いカーテンで対処するなどの方法があります。

1階も2階も軒の出がある家

「下屋」とは、母屋の屋根の下にある空間です。このようなデザインの家は軒のおかげで日差しや雨が当たりにくくなるため、家の寿命は延びます。昔の日本家屋によく見かけた下屋は、日本の風土を考えた造りとなっています。現代は、1階と2階に屋根のあるデザインは、アメリカンや和モダンの家と相性が良く、とてもおしゃれで素敵です。

ノリアホーム 新築注文住宅 アメリカン

ノリアホーム 新築注文住宅 和モダン

軒無しの家のメンテナンス費用を考える

軒無しの家を検討している方は、家を建てた後、どのようにデメリットとなる部分を対処するべきか、きちんと考えてから決めてほしいです。お金はかかりますが、定期的なメンテナンスをしていれば、軒無しの家はいつまでも美しく保てます。家を建ててから、メンテナンスの費用を抑えたいと思っている方は軒のある家のデザインで考えた方が良いです。古民家や軒が深い日本家屋は、日本の気候を考え建物の寿命を延ばすための大事な役割を持っています。現代の建築は技術の向上により、家のデザインが多種多様に選べますが、日本の気候に合う住まいを考えたとき、軒は必要だと言えると思います。

ノリアホームは創業52年の長野県中野市を拠点とした地元密着工務店です。住まいのことで何か困ったこと、相談したいことがあるときはお気軽にお問合せください。

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