長野県中野市・長野市・須坂市・飯山市で注文住宅(新築)、リフォーム、リノベーションを行っているNORIA HOME(ノリアホーム)インテリアコーディネーター 中村才子です。
家の中の段差に関して考えたことはありますか?今お住まいの家の中に段差がある場合、きちんと危険個所を把握すると良いです。福祉住環境における観点から考えると高齢になってからも、安全に過ごすために段差は5mm以内にする必要があります。1㎝を超えるとつまずきやすくなります。
この画像を見ていただけると分かりやすいのですが、写真左側のフローリングのドアの溝部分は段差がない状態で写真上部に見える和室部分は段差があります。この家の施主様はいずれこの和室をフローリングにしたいとのことで、その時この段差が解消できる工事になりそうです。
現在の新築は和室とフローリングの段差がないように施工されています。写真左側の出入り口部分のフローリングと畳の境目を確認すると段差がないことが分かります。
小さい段差だからあまり気にしなくてよいと思う人もいると思いますが、高齢になってくると足の筋力のお衰えや視力や認識力の低下が出てきます。小さい段差につまずき骨折したという話はよく聞いたことがあるのではないでしょうか。家の中の段差には小さなものでも注意が必要です。
新築でも注意しなくてはいけない箇所があります。階段です。以前私が担当したリフォーム物件のお家でヒアリングをしていたところ、高齢の方が廊下と階段の境目が分からなくて赤いテープを階段に貼ったというお話を伺いました。Web公開している経験談で子供が階段を踏み外して怖いなんていう記事もありました。
廊下と階段の色を揃えてしまうと見た目はとてもきれいなのですが、将来的に視力の低下が生じた時に危険になる場合があります。
この写真はノリアホームで長野市で新築したS様邸なのですが廊下と階段板の色に違いがあり、このような配色にすると視認性は高くなり注意して階段の上り下りができます。
階段と廊下の色を揃えても踊り場がある階段は大きな事故には繋がりにくくなります。この写真は中野市で新築したK様邸の階段です。踊り場とは、階段の途中に設けられた平らなスペースで足休めや最下までの転落を防ぐ役割があります。
家のプランにもよりますが、段差のある個所として和室の小上がり、スキップフロアがあります。
このイラストのように段差の多い室内は転倒、転落のリスクが高まりますので注意が必要です。実際私もスキップフロアのある家に遊びに行った時、その家の子供が転落した場面に遭遇した経験があります。
普段から住んでいても思わぬつまずきで事故につながってしまうのは怖いなと思いました。デザイン重視で考える方も多いのですが安全に長く暮らすために、家の中の段差について考えてみることも大切だなと思っています。
ノリアホームは創業50年の長野県中野市を拠点とした地元密着工務店です。住まいのことで何か困ったこと、相談したいことがあるときはお気軽にお問合せください。