長野県中野市・長野市・須坂市・飯山市で注文住宅(新築)、リフォーム、リノベーションを行っているNORIA HOME(ノリアホーム)インテリアコーディネーター 中村才子です。
「コルク」と聞いて皆さんが連想されるものは何でしょうか?コルクは「コルク樫」という木から採取され、樹皮からできています。樹皮を乾燥させて加工します。剥いでしまったコルクの樹皮は、また再生されます。伐採せず樹齢250年の間、活用できるコルクは、とても環境に優しい素材と言えます。
身近なところですと、ワインの栓、コースター、鍋敷き、射的のコルク弾、おもちゃなどがあります。使われている理由としては、質感・感触が良い、軽くて弾力性があり気体や液体を通さず、腐敗に対する抵抗力も強いといったメリットがあります。このコルクの性質をうまく活用した建材のご紹介をしたいと思います。
まずは皆さんがよく知っている「コルクボード」です。ホームセンターなどで売っていますね。このコルクボードを建材として取り入れる場合は、壁面に好きな大きさに貼ることができます。木枠を作ってその中にコルクを貼ることもできます。この場合、コルクを交換する時、周りの壁面を傷めずに必要部分だけを工事することができます。
この写真のように壁面いっぱいに大きく貼ることもできます。クロスと違って、コルクの場合はピン穴が目立ちにくいです。壁面をおしゃれにディスプレイしたいという方にとって、とても便利な建材です。子供部屋にコルク壁を採用される方が多いです。
もう一つよく使われる建材が、コルクタイル(床材)です。コルクタイルの特徴は天然素材で、断熱性が良いです。そのため、冬場に素足でコルクタイルに触れてもひんやりしません。また、ワインの栓に使われる材料だけあって、水に対しても強いです。そのため、トイレ、脱衣室、キッチンといった水廻りで施工する場合が多いです。
コルクタイルは耐火性にも優れています。腐食しにくいのでダニの発生を抑え、表面が滑らかなのでホコリも溜まりにくいのでアレルギー対策にもなります。コルクには弾力性と柔軟性があるので歩行の際、滑りにくくなります。また、コルクの中にある小さな気泡が歩行音を吸収してくれます。子供が走ったり、ジャンプしたりしてもフローリングに比べて音が響きにくいので、リビングや施設の床にコルクタイルは使われています。
優秀な建材であるコルクを家の一部に使うことを検討してみてはいかがでしょうか。デメリットはコルク材や施工が、クロスやフローリングに比べて値段が高くなることと、重い家具を置いた場合凹みができてしまう場合があります。しかし、とても快適で使いやすいメリットの方が勝るので、多くの方に選ばれている建材です。実際に施工されたお客様からも「とても良かった」と言っていただけます。
ノリアホームは創業50年の長野県中野市を拠点とした地元密着工務店です。住まいのことで何か困ったこと、相談したいことがあるときはお気軽にお問合せください。