長野県中野市・長野市・須坂市・飯山市で注文住宅（新築）、リフォーム、リノベーションを行っているNORIA HOME（ノリアホーム）インテリアコーディネーター 中村才子です。
今ある住まいを、予算をあまりかけず快適にしたいと思われている方も多いと思います。家全体のリフォームとなると、新築同様の予算がかかる場合もあります。その場合、どれか一つの部屋のみでも快適な住環境にしたいとお考えの方もいると思います。例えば、主寝室のみ、ＬＤＫのみといった選択ができます。この一部屋だけの断熱リフォームは良いのか？お話したいと思います。
まずは、皆さんが一番不安に思っている「予算」です。一部屋だけのリフォームにすることによって、予算を抑えることができます。また、一部屋のみの工事ですと、仮住まいの心配をせず、生活しながらの工事が可能です。その分の予算も浮いてきます。では、家全体の床下断熱をする予算があった場合、一部屋のみのリフォームの場合、この２つの工事の比較をしてみましょう。
家全体の床下断熱は、以前より地表からの冷気や暖気を遮断できるため、今のお住まいよりは快適になります。しかし、壁や天井、窓の断熱が行われていない場合は、そこの部分から外気の熱を受けてしまうデメリットがあります。例えば部屋の温度が18℃あって、窓の表面温度が12℃の場合、体感温度は15℃になってしまうそうです。結露は窓ガラスの温度が低すぎる事が原因で発生します。樹脂窓や内窓を付けると、結露が起きないということはないのですが、シングルガラスのアルミサッシのようにたくさん結露ができるといったことは軽減されます。その点から見ても床下の断熱ももちろん大切なのですが、窓の断熱を優先にした方が良いです。
一部屋のリフォームの場合はどうなるでしょうか？床下の断熱工事の面積が減る分、床暖を設置、壁面や天井、窓の断熱工事に予算をかけることが可能となります。内窓設置や、高断熱窓に交換する窓の断熱工事は工事期間も短く、とても効果的です。予算が決まっているのであれば、冷暖房の効率は家全体の床下断熱のみより、一部屋のみのリフォームの方が良くなります。
一部屋だけのリフォームに関しては、住んでいる方が一日の中で最も多くの時間を過ごす部屋が良いです。最近よく耳にされる方も多いと思いますが、「寒い、暑い」と感じる住まいの環境は健康に大きな影響を及ぼしています。室温を18℃以下にしないことで健康寿命も延びるそうです。
このように、一部屋だけのリフォームは快適に過ごすことが可能になりますが、注意すべき点もあります。以前より、リフォームしていない部屋との温度差が生じることです。ヒートショックが起きないように、脱衣室浴室は、使う前に市販のヒーターなのでしっかり温める、トイレにも暖房器具を置くといったことが大事です。
いま、既存の床や壁面の上から簡単に貼れる材料もありますが、構造部分も腐食や劣化がないのかしっかり確認して工事した方が良いです。せっかくリフォームしたのに、家を支える部分がダメだと無駄になってしまうからです。
ノリアホームでは既存建物の状態をきちんと把握したうえで工事の提案を行いますので、安心していただきたいです。
