長野県中野市・長野市・須坂市・飯山市で注文住宅(新築)、リフォーム、リノベーションを行っているNORIA HOME(ノリアホーム)インテリアコーディネーター 中村才子です。
現在お住まいで使っている洗面台、開き戸という方も多いのではないでしょうか?洗面台下を有効に活用したい!と思っていても水道の配管が邪魔してなかなか収納がまとまらない難しさがあります。洗面台下の収納について私の家の実例をもとに説明したいと思います。
私の家の洗面台は引き出し収納が開き戸の横にあります。引き出しにはドライヤーなどの電化製品や備品を収納してあります。この開き戸部分の収納は主に洗剤や掃除用品を置きたいのでそれらを収納できるように考えます。何も置いてない洗面台の開き戸の内部の写真です。
まず、この空間をどのように活用するのか考えます。四角い箱をイメージして、空間分けをします。四角い箱の有効寸法をそれぞれ図ります。配管部分が邪魔しており、真ん中の箱(緑色で写真には記してあります)は活用できるスペースが小さくなります。この説明をまとめたのが下にある写真です。この架空の箱にあうサイズのものなら、何を置いても大丈夫です。何を収納したいのか?を考えて収納を考えます。
(注意:写真の撮り方で左側の箱が大きく見えますが寸法が正しいです)
洗剤類とシャンプーはファイルボックスに入れて収納することにしました。こうして整理してみると、洗濯槽クリーナーとパイプスルーの在庫が多すぎると思いました。箱に区分したことでスペアの管理もしっかりできると思いました。
備品はごちゃごちゃしがちなので、引き出しを入れることにしました。無印良品のポリプロピレンケースがぴったりサイズでした。紙の箱でも良いと思いますが、水に強い素材が良かったのでこのケースにしました。では、まとめた収納がこちらです。
この写真を見て、収納の上の部分がずいぶんと無駄スペースに見えませんか?収納の考え方の一つに、空間に余裕をもたせるということが大事なのです。これは、物を取り出すために必要な空間としています。収納したいものが、液体なので重いのです。ボックスを引き出すことも可能なのですが、そのままの状態ですぐに取り出せる方が便利だなと思いました。あまり取り出す必要のないものを保管する場合は、空間全てを収納で埋めてしまっても構いません。毎日使うものは、すぐに取り出せる位置に収納しました。
配管が邪魔してうまく置けなかった箱と箱の隙間には、液体洗剤のストックが置けました。
排水管を避けて置けるラックも上下の空間が上手く使えるので良いです。私がこのようなラックを使わないのは、奥のものが取り出しにくい、ラック下になにが保管されているのか分かりにくいといった点を考えると箱を使った収納の方が使い勝手が良いという判断になりました。ラック下に滑りの良い箱を置いて、その中に収納して引き出して使うという考えもありますが、洗剤等はわりと重さがあるため、毎日引き出して使うということは面倒だなと思いました。また、ラックの脚の部分が収納のできる範囲を狭くしてしまい、必要とする箱がきれいに納まらないといった不具合も出てしまうので使うことはやめました。これは私の使い勝手の事情ですので、収納するものがあまりない方は、こういったラックを使用すると、きれいに収納できると思います。
画像:楽天よりhttps://item.rakuten.co.jp/interior-palette/273265/
また、このような引き出しラックを置くのも便利だと思います。私の場合は洗剤やシャンプーのスペアを保管したかったので、箱を2つ置いた方が、収納がきれいに納まるといったことでこちらを使用しませんでした。サイズ的には良いラックがあったのですが、レールの幅を差し引くと内部の箱部分は狭くなってしまうので、収納するものと合わなかったので残念ながら使用することはできませんでした。洗剤などは重さもあるため、引き出しラックの耐荷重を考えるとたくさんは収納できないといったデメリットがあります。タオルや化粧品を置きたいという方には、引き出しラックはとても使い勝手の良い収納になると思います。
画像:Amazon NORCEESANより
収納の考え方ですが、まずは、空間を四角い箱で区切る、その箱に何を置くかを考える、この考え方で収納力が上がります。必要なものと不必要な物が一目で分かるようになります。是非、実践してみてください。
ノリアホームは創業51年の長野県中野市を拠点とした地元密着工務店です。住まいのことで何か困ったこと、相談したいことがあるときはお気軽にお問合せください。