長野県中野市・長野市・須坂市・飯山市で注文住宅(新築)、リフォーム、リノベーションを行っているNORIA HOME(ノリアホーム)インテリアコーディネーター 中村才子です。
中野市F様邸の新築注文住宅の工事が始まります。F様邸は地盤改良が必要なので土地の工事をしていきます。なぜこの工事が必要かというと、地盤が弱いと判断された土地を強化することで、建物の沈下や傾き、揺れなどを抑えるためです。注文住宅というと、家のことばかり目が行きがちですが、まずは家を建てる土地の状況をきちんと把握する必要があります。
私が聞いた話ですと、長野県で地盤改良なしでいけるのは、上田市と小諸市が多いと聞いています。岩盤層のある土地は地盤沈下に強いです。北信地域では、地盤改良が必要である場所が多いです。ですから、北信地域にお住まいの方で家を建てたい方は、土地改良の予算も一応考えておいた方が良いと思います。家を建てるとき建物の重さにもよるので、比較的軽い建材を選ぶ場合は、地盤改良がいらない場合もあります。軽い建材とは、一概にこれとは言えないのですが、例えば瓦屋根より鉄板屋根の方が軽い、外壁は窯業系サイディングよりガルバリウム鋼板の方が軽い、鉄骨の躯体より木造の方が軽くなります。
地盤改良にはいろいろな方法がありますが、今回は「柱状改良工法」といって、軟弱な地盤に杭状に固めた工法で、軟弱な地盤が2メートル~8メートルのときに行われます。地中に直径60cmほどの穴をあけ、良好な地盤まで掘ります。イメージ画像を作りましたのでこちらをご覧ください。
実際の工事の様子です。地盤の強度に応じて、柱状体の径や本数、長さ、配置が決定されます。この土地では約6メートルのセメントの円柱状の柱を土地に入れていきます。
土地に穴を開けていきます。
空けた穴にセメントを流し込みます。この工法は全ての土地にできるのかといったら、土地の地質によっては柱状改良工法の施工ができない場合もあります。適用となるのは砂土質や粘土質の土質をもつ土地でないとできないのです。これ以外の土地ではセメント系固化材が固まらず、固化不良が発生することがあるためです。
セメントを入れ終わった様子です。
写真で見える範囲に印を付けてみたのですが、青い矢印の所に柱を作っていきます。
ノリアホームでは、何年も住む家を安全に暮らしていただくために、土地をきちんと調査し適切な工事をしております。そのため、土地をお持ちの方でも、土地にお金がかからないから家の予算だけで良いという考えをもつことはあまり良くありません。建設地は、道路に対して盛土もしくは、土地を削る場合にもお金がかかりますし、地盤が弱いと、このような工事が発生することを覚えていただけたら良いです。
ノリアホームは創業51年の長野県中野市を拠点とした地元密着工務店です。住まいのことで何か困ったこと、相談したいことがあるときはお気軽にお問合せください。