長野県中野市・長野市・須坂市・飯山市で注文住宅(新築)、リフォーム、リノベーションを行っているNORIA HOME(ノリアホーム)インテリアコーディネーター 中村才子です。
最近お客様とお話していると、リビングに隣接して和室が欲しいですというご希望をよく聞きます。和室は日本人にとって馴染みが深いものですし、床にゴロンと寝転がったり、食事をしたり、お布団を敷いて寝たりと使い勝手の良いお部屋として使えます。また1階に和室を設置すると来客用のお部屋として活用する、将来的に足腰が弱った時のプライベートなお部屋として使用することもできます。この写真のように、現在では予算的な問題や、他の部屋とのデザインの兼ね合いで立派な和室を作る方は減ってきています。
和モダンとタイトルに書いたのは、現在の和室のデザインが床の間や襖のあるお部屋ではなく、下の写真のように「洋風なお部屋に畳を入れる」といったデザインが人気です。和風デザインと、洋風に近い現代的でスタイリッシュなテイストを融合させたデザインのことを和モダンと言います。その中で和風としてのテイストがしっかり出るのは、畳です。新築注文住宅を希望するお客様は、長方形のヘリ(畳縁)がある昔ながらの畳はあまり人気がなく、琉球畳と呼ばれるヘリのない正方形の畳が人気です。形はこの琉球畳にした方がおしゃれな和室を作ることができます。
天然素材の「イ草」を使った畳は、吸湿性がありとてもリラックス効果のある匂いがあります。また、消臭効果にも優れているそうです。天然素材の「イ草」は琉球畳の形で設置する場合は、部屋の大きさに合わせてオーダーとなりますので、値段がカラー畳に比べて高くなります。ずっと親しまれていた「イ草」を使った畳は馴染みの深い方が多いようです。デメリットは、かびやダニの発生、経年による色の変化があるのですが、この色も天然だからこそ出る美しさがあります。新築から時が経つと天然の畳はどのような色の変化がでるのかの写真がありますのでご覧ください。
新築の畳:きれいな若草色の畳です。
築3年目の畳:日に焼けてきれいな薄い茶色に変化しています。この色もとてもきれいです。
かびやダニを気にせず、お掃除が楽な「和紙畳」がとても人気があります。お値段も「イ草」で琉球畳を作ることと比べると、多少安くなるので和紙畳を選ばれる方が多いです。変色しにくく年月が経ってもずっと色の変化はありません。耐久性も高いです。畳の設置する高さは、フローリングとフラットにしても、小上がりにしてもどちらでも和モダンな空間が作れます。また、カラーバリエーションがあるので、フローリングや壁紙との色のバランスをうまく取れるといったメリットがあります。デメリットはイ草畳特有の香りや自然な質感を完全には再現できないといった点です。また、イ草の畳に比べると感触が硬いです。
【画像:DAIKEN畳 ここち和座 敷き込みタイプ 彩園 〈01 グリーン〉】
【画像:DAIKEN畳 ここち和座 敷き込みタイプ 穂波 〈01 新銀白色×銀白色×若草色〉】
【画像:DAIKEN畳 ここち和座 敷き込みタイプ 小波 〈12 栗色〉】
【画像:DAIKEN畳 ここち和座 敷き込みタイプ 彩園 煌 〈09 墨染色〉】
【画像:DAIKEN畳 ここち和座 敷き込みタイプ 彩園 煌 〈14 灰桜色〉】
ノリアホームでは、まずは畳の素材を選んでもらいます。和紙畳の場合は、サンプルを見ながら、お部屋の状況に合わせて畳の色を決めていきます。そのため、和室が独立しているお部屋ならどんな色を選んでいただいても構わないのですが、リビングと隣接してフローリングの色と合わせなくてはいけない場合は、畳の色の選定は慎重に行う必要があります。この畳の色が好きだからという理由で決めないで、全体の色のバランスを取ることはとても大切です。私の方で、しっかり色は合わせていきますのでご安心ください。
ノリアホームは創業51年の長野県中野市を拠点とした地元密着工務店です。住まいのことで何か困ったこと、相談したいことがあるときはお気軽にお問合せください。