長野県中野市・長野市・須坂市・飯山市で注文住宅(新築)、リフォーム、リノベーションを行っているNORIA HOME(ノリアホーム)インテリアコーディネーター 中村才子です。
注文住宅で、吹き抜けをつけるかどうか迷われる方のために、後悔しない吹き抜けを作るためのお話をしたいと思います。長野県の北信地域では冬はとても寒いのでどうなのだろうか?と検討している方もいると思います。
コロナ前に比べると、積極的に吹き抜けをプランに取り入れたいという方が減ったという印象です。在宅ワークとなり、家にいる時間が増えた時に、吹き抜けの暑さ、寒さを考えてしまう方が増えたのではないかと私は思います。もう一つは住宅価格の高騰です。吹き抜けは解放感があり、おしゃれだけど、その分床面積もとられるので、予算の中で2階部分の必要な個室の確保が難しいといったことも出てきます。吹き抜けを検討する際のポイントをお話したいと思います。
吹き抜けを採用したい方は冷暖房設備をしっかり考える必要があります。そのためには、全館冷暖房を採用すると快適な生活が送れます。家の中と外気温の温度差が激しい時期は、エアコンを24時間回し続けて家全体の温度を常に一定にすると良いです。一番メンテナンスが楽なのは壁設置エアコンだと思います。掃除もしやすく、壊れたら簡単に交換できます。
床下エアコンやダクト配管による空調設備を取り入れる場合は、メンテナンスのあまりかからない機器を採用することが大切です。機器は掃除ができない箇所や、壊れた時に家の一部を壊さないと交換できないといったことがないように設置することが大切です。住んでからのメンテナンスのことを考えないと、カビやホコリを家中に広げてしまう恐れがあります。
吹抜けのメリットといれば、視界が上に広がるので、解放感があり空間を広く見せる効果があります。暖かい空気は高い場所へ移動してしまうため、吹き抜けがあるとどうしても足元が寒くなります。予算に余裕があるなら、床暖房の設置をお勧めします。こちらの写真はリフォームで床暖房を設置している様子です。
シーリングファンを入れて部屋全体の空気を循環させてあげると良いです。なお、高い位置に器具がつきますのでファンのお掃除が大変になるデメリットもあります。シーリングファンは吹き抜けには必ず付けた方が良いというわけではなく、24時間エアコンを回して部屋の温度が一定になるようにしていれば付けなくても大丈夫です。
輻射熱は体感温度も上がります。エアコンでも十分に家全体は温まりますが薪ストーブの炎は、暖かいと感じる視覚情報は大きいということも覚えてもらえるといいかもしれません。
建築資材の高騰により、予算の中で作る場合、大きな吹き抜け部分を作ると2階部分の面積が限られてしまうため、必要な個室の確保が厳しい状況にある方が多いです。その場合リビング階段の部分だけ吹き抜けにすると2階の部屋の確保もしやすいです。
家族の気配を感じられる分、プライベートの確保は難しくなるかもしれません。これからの家族の住まい方をよく話し合って決めていただけるとよいです。2世帯住宅をご希望の方は十分に検討する必要があります。
リフォームで吹き抜けのある家にしたい場合は、家全体の断熱をしっかりしないと快適な生活は難しいです。新築注文住宅は、高気密高断熱の家を作る必要があります。家の断熱性能を上げると冷暖房の効きも良くなります。
吹き抜けは、敷地が隣家と混み合っている場合、2階からの窓で採光を取り入れることができますので、自然光の明るさが確保できるメリットがあります。もちろん見た目にもおしゃれな空間になりますので、デザインに凝りたい方は良いと思います。吹抜けにはメリット・デメリットがありますが、そちらをよくご理解いただくとその家族の住まい方が見えてくると思います。リビングを吹抜けのあるおしゃれな空間にするのか?それとも生活に実用的な間取りにするのか?この2つをポイントとして考えると検討しやすいと思います。迷われる方は、これからより快適な生活を実現するための打合せをしますのでご相談ください。
ノリアホームは創業51年の長野県中野市を拠点とした地元密着工務店です。住まいのことで何か困ったこと、相談したいことがあるときはお気軽にお問合せください。