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  3. GX志向型住宅に最大160万円!2025子育てグリーン住宅支援事業~新築住宅編~

 

長野県中野市・長野市・須坂市・飯山市で注文住宅(新築)、リフォーム、リノベーションを行っているNORIA HOME(ノリアホーム)家づくりアドバイザー小林です。

今年、注目の住宅補助金(国土交通省)をご紹介します。家づくりの参考にしてください。

2025子育てグリーン住宅支援事業

「2025年子育てグリーン住宅支援事業」は「2024年子育てエコホーム支援事業」の後継版にあたる国土交通省の住宅支援事業です。

住宅の新築(注文・分譲・賃貸)とリフォーム(既存住宅)についての支援事業で、今年は新築に「GX志向型住宅」という新しいステージができ、最大160万円というとても大きな補助額となっています。

今回のブログでは「子育てグリーン住宅支援事業の概要」と「GX志向型住宅」を中心に長野県中野市での新築戸建て住宅(注文住宅)をベースにお話ししていきます。

補助金対象~新築住宅は3種類

子育てグリーン住宅支援事業の新築(注文住宅)で補助金対象としている住宅は、将来性のある住宅性能を保持していることが前提となり、全部で3種類あります。

対象となる新築住宅

 

  1. 証明書等により、対象となる住宅の性能を証明できる。
    (第三者機関から発行される住宅性能証明書が必要。
    証明書発行には別途費用10~20万円ほど)
  2. 所有者(建築主)自らが居住する。
    (家を建てる人が暮らす住居であること)
  3. 住戸の床面積が50㎡以上240㎡以下である。
    (坪換算するとおおよそ15.13坪~72.6坪)
  4. 住宅の立地が立地等の除外要件に該当しないこと。
    (災害リスクの高い立地は除外されます。必ず最新のハザードマップなどで確認が必要)
  5. 未完成または完成から1年以内で初めての入居者であること。
  6. 交付申請時、一定以上の出来高の工事完了が確認できること。
    (基礎工事より後の躯体工事等にかかる費用が補助額以上である)

以上に当てはまる住宅を新築住宅と定義し、住宅性能は以下の3種類が対象です。

 

必要な住宅性能

GX志向型住宅

ZEH水準住宅より高い省エネ性能を備えた住宅

長期優良住宅

長期にわたり良好な状態で使用するための措置が講じられている住宅で、地方公共団体にて認定を受けたもの。

ZEH水準住宅

断熱等性能等級「5以上」かつ再生可能エネルギーを除く一次エネルギー消費量の削減率「20%以上」に適合するもの

 

補助金額・補助金対象世帯

chrome-extension://efaidnbmnnnibpcajpcglclefindmkaj/https://www.mlit.go.jp/jutakukentiku/house/content/001855013.pdf

国土交通省ホームページより抜粋

「GX志向型住宅」のみ世帯問わず申請可能

「ZEH水準住宅」と「長期優良住宅」の補助金は「子育て世帯、または若者夫婦世帯限定」となっています。

また建替えによる新築では建て替え前住宅の取り壊し費用にも補助がありますが、こちらも「子育て世帯、または若者夫婦世帯限定」となっています。

子育て世帯と若者夫婦世帯って?
・・・「18歳未満の子を有する世帯(子育て世帯)」
・・・「夫婦のいずれかが39歳以下の世帯(若者夫婦世帯)」

 

「GX志向型住宅」とは?

GX(Green Transformation) グリーントランスフォーメーション

温室効果ガスを削減を目指し、化石燃料に頼らず、太陽光発電などのクリーンエネルギーを中心に持続可能な社会へと革変していこう!という取り組みです。

「クリーンエネルギーを創って効率よく使える家、燃費のよい高気密高断熱な家」

「GX志向型住宅」は「ZEH水準住宅」よりも厳しい基準が設けられ、

「GX志向型住宅の要件」にある3つの性能をクリアする必要があります。

国土交通省ホームページより抜粋

 

ZEHとGX志向型住宅の断熱等性能等級の基準値(UA値)比較

※長野県中野市は地域区分4です

UA値は住宅の壁や屋根、窓といった外部と接する面から住宅内の熱が逃げていく量の上限を数値化したもので、数値が小さいほど逃げる熱量が少ない=断熱性能が高いと評価されます。

①の断熱等性能等級6にするためには長野県中野市ではUA値を0.6から0.34という数値になるまで、断熱性を高めなければいけません。

この数値をクリアするだけの断熱性能を持つ住宅にするには、より断熱効果の高い製品を用いて住宅全体をしっかりとくるむ必要があります。

 

一次エネルギー消費量削減率の比較

 

一次エネルギー消費量

「エネルギーをどのぐらい消費する家」かを表していて「冷暖房設備」「換気設備」「照明設備」「給湯設備」「家電調理等」のエネルギー消費量を合算して算出します。

「平成25年基準適合の外皮」と「平成24年次の標準的な設備」をもとに「基準一次エネルギー消費量」が設定されています。

基準一次エネルギー消費量と設計段階で計算された一次エネルギー消費量(設計一次エネルギー消費量)とを比較することで、省エネレベルを計ることができます。

一次エネルギー消費量削減率

削減率が高いほど省エネ性が高いことを意味しています。

これから建てようとしている住宅の設計一次エネルギー消費量が基準一次エネルギー消費量に対してどのくらい削減できているか?が「一次エネルギー消費量削減率」です。パーセント(%)で表記することで評価します。

再生エネルギーを含めない%という表現もあります。

②は高い省エネ性を備えた住宅設備を設置するなどして、一次エネルギー消費量削減率を35%以上削減することを求めています。

再生エネルギーを含めた削減率

太陽光発電設備や蓄電システムなどの再生エネルギーを活用し、さらに望める削減率のことを指します。

③の「削減率100%」は省エネ設備と再生エネルギーを併用して住宅の消費エネルギーをゼロ以上にすることを求めています。

 

住宅としての価値

エネルギー基本計画等(2021年10月22日閣議決定)において、2030年度以降新築される住宅は、ZEH水準の省エネ性能が確保されることを目指すとされ、今後、省エネ基準の段階的な引き上げが予定されています。

日本経済新聞に掲載されていた記事からもZEH水準住宅はすでにスタンダードになりつつあることが読み取れます。

2023年度の戸建て住宅の86%がZEH水準に達していた。引用元:日経新聞

現段階ではGX志向型住宅は未来投資、将来性があるとも言えます。

もちろん適応する住宅性能評価証明書がなければ補助金申請できませんから、証明書により資産価値はお墨付きとなります。

2030年以降、万が一にも住宅を手放さなければいけなくなってしまった場合ZEH基準以下の住宅ですと資産価値が低くなってしまう可能性もあります。

また、住宅性能基準が定着してくると今回の補助金制度のように対象世帯の制限が起きたり、補助額が減額されるということが起きても不思議はありません。現に、ZEH基準住宅や長期優良住宅の普及前の支援制度ではGX志向型住宅と同等な補助額が設定されていました。

家をつくるタイミングとは人それぞれですが、補助金という観点では今年は1つのタイミングの年になるかもしれません。

 

住宅を選択する

毎年、持続可能な未来へということで住宅関連の支援事業は行われていますが、物価高や建築費高騰などにより「マイホームが欲しいと思っていても手が出ない」という方はたくさんいらっしゃいます。それは世代を問いません。

光熱費の削減、資産価値や自然環境を思うと高性能省エネ住宅にする方が良いことは分かっていますが、現実そこまでお金をかけられないという方も多くいらっしゃいます。

「導入コストとランニングコスト」は「今を生きるための生活費と将来の生活費」を天秤にかけているようです。どちらに重きを置くかは人それぞれですし、無理をして生活苦に陥ることは絶対に避けてほしいです。

中古物件や先代から受け継いだ家などを省エネ性や快適性を得るために予算内でできる範囲のリフォームをしてから住むという選択肢もあります。

 

上手に補助金を活用して、今の居住環境より、少しづつでも、少しでも、快適な生活と省エネを実現でいたらいいな。と思います。

 

 

ノリアホームは創業52年の長野県中野市を拠点とした地元密着工務店です。お客様のライフスタイルや予算に合わせた住宅をご提案しています。新規の新築、建替え、中古リフォームなどお気軽にご相談ください。

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