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  3. おうちメンテナンス-ウッドデッキ塗り替え②実践レポート

長野県中野市・長野市・須坂市・飯山市で注文住宅(新築)、リフォーム、リノベーションを行っているNORIA HOME(ノリアホーム)家づくりアドバイザーの小林陽子です。

前回ブログ「おうちメンテナンス-ウッドデッキ塗り替え①迷っている方へ」に引続き、今回は素人夫婦が実践した実際の塗装の様子をお伝えしていきます。

わたしたちは塗装屋さんでも大工さんでもないので、休日を利用し家族でできる範囲で無理をせず、アドバイスから作業の流れを確認した上で、簡単に済ませる方法をとることにしました。

実際の様子、手順、感想をレポートしていますので、最後までお付き合いください。

ウッドデッキメンテナンスの進め方

 

新築当時の様子
新築当時の様子 このデッキ床と側面を塗り替えていきます

我が家のウッドデッキは2×4材で組まれ、木部用保護塗料にはキシラデコール#102ピニー(大阪ガスケミカル)を使用しています。

大阪ガスケミカル様HPより

広さ約16㎡。今回は2×4材部分のみの塗り替えです。

ウッドデッキ以外でも屋外木部は、すべて同じ塗料を使うことで統一感を持たせているので、今回の塗り直しでも同じ塗料を使って仕上げていきたいと思います。

 

準備した物

  • 木材保護塗料(キシラデコール#102ピニー)
  • サンドペーパー #180
  • 塗料ホルダー+使い捨てカップ
  • 刷毛50㎜
  • マスキングテープ
  • ボロ雑巾(捨ててもいいタオルなど、ロールウェスでもOK)
  • ニトリル手袋
  • 軍手
  • マスク
  • ゴミ袋・新聞紙など

刷毛以外にもローラーや塗料ブラシといった商品があります。細かい部分には小さめの刷毛、板と板の間には片面タイプの塗料ブラシが便利です。

刷毛は板の幅よりも小さいものがムラなくキレイに塗装できるのでオススメです。

片面塗料ブラシ

カインズHPより

スコット紙ウェス

カインズHPより

元々の木の特性や傷み具合、木の乾燥レベルによって、塗料の入り方に大きく違いが出ます。予想していた量よりも多く使うこともありますのでご注意ください。こればかりは塗ってみないと分からないので、きっちりの量よりも少し余裕を持った容量を購入しましょう。

周囲保護のために養生します。気を付けていても塗っている最中に垂れたり飛んだりします。とにかくついたら困る所は建物だろうと地面だろうと養生が安心。

養生材料は部分カバーにマスキングテープを使用します。広いカバーにはマスカーテープ(養生テープとビニールが一体になっている)がおすすめです。

マスキングテープ

カインズ塗装用マスキングテープ
カインズホームHPより

マスカーテープ

マスカーテープ
カインズホームHPより

マスキングテープは木部はもちろんクロスや外壁、窓ガラスなど家の中で使える場面も多く便利です。マスカーテープの補助としても1本用意しましょう。

—作業の注意—
・皮膚の保護に手袋、ニオイにマスク、目の保護にグラスが装着できると安心
・汚れてもいい服・靴で (油性塗料は落ちません)
・道具を処分するときは水につけてから
発火性の塗料は必ず水通しをして、自治体の処分方法に従ってください。

 

手順(施工当日)

  1. 表面を削る(汚れを取り除く)
  2. マスキングする(塗料がついたら困る箇所はすべて)
  3. 掃き掃除する
  4. 塗装(一度塗り目)
  5. 乾燥 6時間以上
  6. 塗装(二度塗り目)
  7. 乾燥 24時間以上

– 塗り始める前の注意点 –

塗布面の掃き掃除をする

粉塵や砂石は塗布の邪魔をしてきます。必ず掃ってくださいね。

塗料の缶を振ってしっかり撹拌しておく

塗料の粘度、濃度が変わり、塗りづらくなります。塗りムラ色ムラの原因に。

塗り進める方向を確認

塗布後は乾燥するまで踏み込みNG。逃げ場所を確保できるようにしましょう。

焦りは禁物

塗料の乾燥時間は気温や湿度により変わります。1度塗り目の乾燥が足りていないと、2度塗り後の乾きが遅くなります。触って湿っていたらまだ乾燥が足りていません。

木部塗装は木の目に沿うことが鉄則

木の目を遮るように塗ると、塗った境目が目立つといった塗りムラが目につきやすくなります。設置状況にもよりますが、可能な限り木の目を意識してくださいね。

Before&After

玄関前before

ウッドデッキ
全体的な退色、キズ、凹み、水模様あり

玄関前after

色が鮮やかに復活。艶も出た

玄関前は濡れた跡が残っていたり汚れが目立ちます。表面も白く焼けがあります。水跡やササクレはサンドペーパーで削りました。水跡は完全にとれない部分もありました。

南側Before

ウッドデッキ南側
直射日光による焼けと雨によるササクレ

南側after

傷みが少し残るものの概ねカバーできた

特に傷みが進んでいる南側です。デッキ終わり部分は直射日光や雨の影響が大きく、白くなってカサカサ。傷みによるササクレはサンドペーパーで削りました。

かなり傷んでいたので塗料の入りが良かったため、しっかりたっぷり塗りました。

 

途中の様子

3本飛ばしで塗っています

木の目に沿って塗りましょう

踏込スペースを確保(ピンクのマステ)

玄関ドア入口に塗料がつかないようにマスキングテープで養生(紫のマステ)

我が家の玄関はデッキを通り抜けますので通行スペース確保のため2日に分けて塗りました。長い板3枚づつに等分、踏み込んでもOKポイントをつくりました。

逃げ場のため外壁側から塗り進めています。拭き上げは行わず自然乾燥です。

デッキの板と板の間は隙間があまりないので、ゴミや石ころなどは取り除き、表面を塗るときに刷毛を少し届かせる程度にとどめました。

塗料をこぼしたり、ボタボタ垂らしてしまうこともあると思います。そんなときは焦らずにふき取れば大丈夫です!!汚れてもいいボロ布が大活躍します!

養生

玄関前養生

塗り替え後 2日目は違うカラーマステで。

乾く前に足を踏み入れると足跡がついてしまうのでご注意ください。

実際にやってみた感想

素人夫婦2人であっさりと終わりました

想像より綺麗に仕上がり、とりあえず南側の傷んだところも回復して満足してしまったため、2度塗りの手間を省いてしまいました。

事前に塗り替えのことを相談していた社長に、塗り終わった報告をしたところ、2度塗りしていないことについて心配されましたが、たとえ1度塗りでも南側をあのままの状況にしておく方が問題だからと言われて、ちょっと一安心。でも次のメンテを早めにとのことでした。

1回目のメンテだし、まいっか。とりあえず作業の様子分かったしぐらいの感覚で終わらせてしまいました。反省です。

「つぎのメンテナンスを早めに」とのアドバイスもありましたので、次は3年待たず早めに決行しようと思います。一度やったので次は2度塗りでもサクサクっと終えられると思います。

2度塗り目の手間を省いた私が言える事ではないのですが、塗料を塗布する工程より、材料を揃えたり、塗布後に気を使ったり、使い終わった塗料を片づけたり、そっちの作業の方に時間がかかったように思います。

やる気でましたか?

新築当時のデッキの色とは全く違う色になっていることにお気づきになりましたでしょうか? 同じ塗料を使っていてもこれだけ変化しています。私自身もこんなに色が違っていたんだと驚きました。

築3年目でこの状況です。

思っている以上に木部変化は起きています。

チャレンジして以降、無理そうだったらプロにお願いするという方法で全然OKだと思います。

せっかくの天然ウッドデッキ「メンテナンスが大変だからやんなきゃよかった」と諦める前に一度チャレンジしてみてください。

きっと前よりもっとステキに、もっと好きになりますよ!

 

※材料の画像はすべてカインズホーム様ホームぺージより抜粋しました。

※木部保護塗料「キシラデコール」大阪ガスケミカル様ホームページ

ノリアホームは創業51年の長野県中野市を拠点とした地元密着工務店です。住まいのことで何か困ったこと、相談したいことがあるときはお気軽にお問合せください。

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