長野県中野市・長野市・須坂市・飯山市で注文住宅(新築)、リフォーム、リノベーションを行っているNORIA HOME(ノリアホーム)家づくりアドバイザーの小林陽子です
お家を建ててから3年を迎える年、我が家の下屋ウッドデッキの汚れや痛みが目立ってきたので、自分たちで塗り替えをやってみることにしました。
ビフォーアフターを混ぜて手順や感想などをレポートしていきますので、天然ウッドデッキのメンテナンスに迷っている方はぜひご参考になさってください。
外部と接触して設けられる天然ウッドデッキは傷みや退色といった劣化症状を避けることはできません。雨や直射日光、紫外線、害虫、カビなどの刺激を受けるからです。そのためこういった刺激から守るために施工時には木材保護塗料が塗られています。木材保護塗料を塗ることで「劣化スピードを遅らせることができる」という程度であると思ってください。
一般的にウッドデッキのメンテナンスとは、この木材保護塗料を塗りなおすことを指します。塗り直しの時期の目安としては3~5年と言われていますが、設置されている環境や使用頻度など状況により3年以下でも問題ありません。
木材保護塗料を塗ることを怠っていると自分では補修できない程度まで劣化がどんどん進んでいってしまいます。傷みが目につく前にお手入れしてあげると、自己メンテナンスでも簡単に施工でき、長く長ーく美しいウッドデッキを楽しめると思います。
劣化の例です(キシラデコール塗り方上手冊子より抜粋)
傷みの進行度にもよりますが、以下の□は表面に現れていて軽度であればご自身の施工も可能かと思います。
□日焼けにより白くなっている
□表面が灰色に変色している
□苔やカビが生えている
以下の■の状態は、施工会社に診てもらうことをおすすめします。
■木が腐敗している
■害虫被害
■木が割れたり崩れたりしてしまっている
このような状態になっていると、板の取り換えや他の板への影響を知るためにも専門家にご相談ください。
ウッドデッキの表面を削ることで、劣化してしまった部分を取り除けるかどうか?が簡単な手入れで済むか済まないかの分かれ目になります。
上の□は比較的表面へのダメージですが、■は内部へのダメージが予想されます。
表面へのダメージであれば、劣化部を削り再塗装することでリカバーできます。
目安としてはサンドペーパーで表面の汚れやササクレを取り除ける程度です。
木の反りによる釘の浮きなどが見られる場合は専門家へのご相談をおすすめします。
蓄積汚れは取れずらい・・・洗濯と同じです。
天然ウッドデッキの場合、軽度の汚れのうちに落として、コーティングしてあげる、目安としては3年毎に1回、使うのを止める時までずーーーーっと。それが天然ウッドデッキの管理が面倒と言われるところです。
職人さんに頼むとメンテナンス1回あたり5~10万円(広さにもよる)費用がかかると思われます。3年に1回を10回・・・30年で50~100万円にもなります。
一般的によく使用されている「キシラデコール(大阪ガスケミカル)」は2度塗りで1Lあたり3.3~5㎡が目安となっています。4L缶を購入すると20㎡のデッキを塗り上げることができます。
4L缶はAmazonで13000円ほどですので、刷毛や塗料カップ、などの消耗品なども含めて、おおよそ15000円前後で自力施工できます。
自分メンテナンスすることで「うちのウッドデッキの弱点」を知ることができます。
特に傷みが出やすい雨がよくあたるポイント、日が強く当たるポイントを知っておくとより念入りに手入れをすることができますから、じぶんメンテナンスのクオリティを上げやすくなります。
保護塗料だけでは不足と思えば、日よけや雨よけなどの対策もとることができます。
すべては大切に長く使い続けるための工夫につながりますね。
とはいえプロのメンテナンスは木部全体を点検して、補修の上、再塗装となりますので、自分では手に負えない困りポイントの解消ができますし、仕上がりもよく今後の使い勝手も良くなります。
「自分メンテを3回やったし次はプロにメンテナンスをお願いしよう!」
「傷みが目立ってきたらプロにお願いする」
などの方法でも施工費の節約が叶いますね。
どの程度の傷みが自分で補修できる限界なのか分からない。
もちろん、そう思う方もいらっしゃると思います。
残念ながらそこは自己判断になってしまうので、ご心配でしたら専門家に相談です。
「このぐらいなら自分でもできるよ」と快く言ってくれるアドバイザーを見つけることです。
自分でチャレンジしようと判断できたら、揃えるべき消耗品と塗料のアドバイスもきちんともらってくださいね。
無理をせずにできる方法についてアドバイスしてもらいましょう。
天然ウッドデッキは注文設計である場合がほとんどですので、広さや取付位置がさまざまです。親切な施工会社であれば、どこどこに売っているアレを使うと便利だよ。と教えてくれるはずです。
残念ながら1日では終わりません。まずは塗料を塗る日を決めて、その日に向かって下準備をします。
雨降り前後ではできません。空気が乾燥している春や秋がベストシーズンです。
基本的には新規施工時と同じ塗料を使います。どのメーカーの何色を使用したのか、施工会社に確認しましょう。
別の色にしたいという希望の場合は、色の変更が可能かどうかも判断が異なりますので、施工会社に相談してくださいね。
塗料カップ
刷毛
塗料や刷毛、塗料カップといった、消耗品を揃えておきます。お近くのホームセンターなどで簡単に手に入りますので、アドバイスを参考にリストアップして買い物に行きましょう!
塗り作業日までに乾燥する時間を最低2~3日は取れるように予定を組みましょう。
先述の□状態で軽度であれば、デッキブラシ水洗で汚れが落とせると思います。
水洗いして準備を整えたら、塗料施工当日はデッキをチェックしながらサンドペーパー(#180)を使って、塗布面全体を研磨していきます。とくに傷んだところやしつこい汚れ、ササクレているところは念入りに。
水洗いできれいになっているようなら、強くこする必要はありません。ペーパーで表面をなでるだけで白く粉がでます。塗料を入りやすくするための作業でもあります。
天然ウッドデッキを取り入れた理由を思い出してみてください。
木の質感だったり、木目や色合いなど木の特性を個性として素敵だと思うから天然ウッドデッキを選んだという方が多いのではないでしょうか。
これこそが、天然ウッドデッキの魅力です。
自分で塗って失敗したらどうしよう・・・と不安になるお気持ちわかります。
ですが、それもまた「ウチのデッキの個性」と思って一度チャレンジしてみてください。案外サクッと終わりますし、また月日が経ては同じように退色や劣化が起きますので、失敗しちゃった箇所なんてどんどん分からなくなっちゃいます(*’▽’)!
蘇ったウッドデッキに感動と達成感で失敗なんて忘れてしまいますよ~ハハ(^^)/
長くご説明しましたが、次回は実際の工程を詳しくご説明しながらレポートしていきます。読む前よりも「ちょっとやる気が出た!」と思ってもらえていたら、
ぜひ後半ブログ「おうちメンテナンス-ウッドデッキ塗り替え②実践レポート」も読んでみてくださいね。
ノリアホームは創業51年の長野県中野市を拠点とした地元密着工務店です。住まいのことで何か困ったこと、相談したいことがあるときはお気軽にお問合せください。