長野県中野市・長野市・須坂市・飯山市で注文住宅(新築)、リフォーム、リノベーションを行っているNORIA HOME(ノリアホーム)インテリアコーディネーター 中村才子です。
人気の平屋建てですが、平屋だから工事費は2階建てより安いと思われている方が多いのではないでしょうか?家のデザインによっては、平屋の方が安く済む場合があります。しかし、同じ坪数の「総二階建て」の家ですと「平屋」の方が、工事費が高くなります。「総二階建て」とは、四角い箱をイメージしていただけると分かりやすいのですが、建物の形状が凸凹のない一階と二階が同じ大きさの家のことを言います。注文住宅は高いと思われている方でも、建物の形状をこの「総二階建て」にすると金額を抑えて建てることが可能です。ではなぜ「平屋」の工事費が高くなってしまうのか、説明をしたいと思います。
【画像:総二階建ての家のイメージ】
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平屋の場合、基礎を作るとき一般的によく建てられているサイズの30坪の家の場合、基礎もその大きさを作る必要があります。ここ2年くらいでコンクリートの価格は高騰を続け、25%以上にも跳ね上がりました。また木材や鉄骨も値上げが止まらず、今後下がることはないと言われています。このまま材料の値上げが続くので、新築注文住宅をお考えの方はできるだけ早く工事を進めた方が良いです。よって「総二階建て」にすると30坪の家の場合、基礎工事の面積は15坪になるので面積が少ないとその分の材料費がかからないので、工事費が下がるということになります。
基礎と同様に、屋根の大きさも平屋の方が大きくなるため、価格が高くなります。毎年、屋根材の値上げが続いています。
「平屋」の場合、外観にあまりこだわりのない方は良いのですが、見た目もかっこよくしたい、おしゃれな平屋にしたいと思う方はインナーガレージや外構工事をしっかりする必要があります。下の写真のように外構があまり手を加えていない状態でも、インナーガレージがあると家が大きく見えておしゃれです。外観デザインを良くすると「平屋」の場合、お金がかかるといったことを考慮すると良いです。「総二階建て」の方が同じ坪数でも高さが出て大きく見えるので、外観デザインはシンプルでもおしゃれな家が作れます。
平屋の場合、土地の面積が広くないと建てることは難しいです。土地をお持ちの方は平屋で建てようかなという検討はとても良いと思います。しかし広い土地を買うとなると、土地の価格も上がります。
① 建てる土地が地盤沈下の恐れがなく、硬い土地である場合は、基礎の「布基礎」という工法で作ることができます。こちらの基礎はベタ基礎と比べて鉄筋やコンクリートの使用量が少なく、材料費・輸送費・人件費などを抑えやすいことがメリットです。布基礎でも鉄筋とコンクリートのバランスなどを工夫することで十分な強度を得られます。
② 工事がしやすいため、その分の費用を抑えることができる。二階建てだと二階部分の外壁を貼る、窓工事、屋根工事の際に足場が必要となりますが、平屋の場合は大がかりな足場を組まなくても工事ができます。
③ 建ててからのメンテナンスがしやすいので、その分の費用を抑えることができます。二階建ての場合、高い場所の修理工事をする際に、新築時同様に足場の費用がかかります。一般的な30坪のお家で25万円前後と言われています。どこの業界も人手不足なので今後値上がりするかもしれません。その点、平屋や修理に関しても作業がしやすいです。器用な方ならDIYで修理を済ませることができる場合があります。
このように一般的には「平屋」の方が、「総二階建て」より工事費が高くなってしまう可能性が高いです。建築条件によって予算内で平屋を建てられるのですが、専門的な判断が必要となりますので、その際は是非ご相談ください。
ノリアホームは創業51年の長野県中野市を拠点とした地元密着工務店です。住まいのことで何か困ったこと、相談したいことがあるときはお気軽にお問合せください。