長野県中野市・長野市・須坂市・飯山市で注文住宅(新築)、リフォーム、リノベーションを行っているNORIA HOME(ノリアホーム)インテリアコーディネーター 中村才子です。
日野小学校の先生から、子供たちに竹で作るベンチの実習を行いたいとのことで協力をお願いされました。社長がその依頼を聞いたとき、「竹の細工は難しい」と悩んでいました。子供たちが作業できるように試作品を作ってから、実習になりました。その過程を是非見てください。
授業で竹ベンチを作れる時間は1時間。その中でどの工程を子供たちに体験させるのか?を考えないといけません。そんなことから、まずは社長自ら、仕事の合間で試作品を作ることにしました。竹を社長が取りに行きました。
会社の工場でベンチの脚となる木材の加工です。脚部分も竹で作ることも考えたそうなのですが、竹の経年劣化を考えると、割れが生じたり、湾曲する可能性が高くベンチとして使用するなら土台である部分はしっかりとした方が良いとの判断でした。
土台部分完成。こちらは子供たちに作業させるのは無理なので、依頼された2脚を持ち込むことにしました。
次は竹の加工をします。
竹を割ります。
竹をベンチの座面として使いたいのでその長さに切ります。節の部分は使わないので、カットします。
竹をさらに細く割って使います。座った時にカーブが滑らかになるので、座り心地が良くなります。この作業では座面の竹の長さや土台部分の長さは合わせてない状態です。
座面の竹の長さと土台の長さをのこぎりできれいに切り揃えました。これで完成です。以前大工をしていた社長が作業しても、完成まで1時間かかりました。子供たちが作業するとなると、ある程度こちらで準備していかないと授業の時間内で作業を終わらせることは難しいという結果となりました。
工程の説明
では、子供たちと作製した竹ベンチ作りの様子をお伝えします。まずは、社長が竹細工の難しさや竹の椅子を作るための工程を簡単に子供たちに説明しました。
ベンチ土台の塗装
作業は順番に交代してやることにしました。ベンチの土台部分の塗装をします。社長が刷毛の使い方について説明しましたが、塗料を塗ることは子供たちにとって難しいようでした。しかし、子供たちは作業しているうちに、うまくコツを掴んで上手に塗れるようになってきました。
座面の竹割りとカット
社長がベンチの座面になる竹割りをしました。授業時間内で座面の竹割りをする時間はないので、あらかじめ用意しておきました。竹をのこぎりで短くカットする作業は、子供達にも体験してもらいました。のこぎりの角度や引き方がポイントとなるのですが、これが難しいようで、なんとか切ることができました。
竹座面のやすりがけ
竹の「やすりがけ」です。竹の角を「やすり」で研ぐことで丸みができて手触りも良くなります。
座面を作る
割った竹を土台部分に金づちで、釘を使って留めます。社長とスタッフの小林が安全に作業できるように、子供たちの世話をしました。
竹の座面の長さを揃える
台座に竹がきれいに貼れました。竹の長さを揃えるために、カットする線をマークします。
線に沿って竹をのこぎりで切って、長さを揃えます。
竹ベンチ完成!
無事に竹ベンチが完成です。
最後に子供たちが竹ベンチを作った感想を話してくれました。みんな、とても楽しく作業できたようで良かったです。
竹は乾燥が進むとこのような色の変化が見られます。ここからさらに乾燥すると白っぽい色から茶色へと変化します。竹の強度はアルミや鉄材に匹敵すると言われています。子供たちが3人座っても大丈夫でした。
社長はボランティア活動で、こども食堂「ビストロ東山」にも参加しています。創造性や知識を育てる活動を積極的に行い、人に喜んでもらえるボランティア活動は、家づくりと似ています。子供達にとって、今回の竹ベンチ作りは物を作ることの大変さや喜びを知ることができました。子供達にとって良い経験となったことを嬉しく思います。
ノリアホームは創業51年の長野県中野市を拠点とした地元密着工務店です。住まいのことで何か困ったこと、相談したいことがあるときはお気軽にお問合せください。