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  3. 部屋を有効に使う知恵

朝と晩の気温差がでてきて、信州の秋を感じる季節になってきました。

そろそろ、本格的に「衣替え」が必要かなぁと思うこの頃です。

先日、セミナーを開催しました。
(みなさん真剣に聴いてくださりありがとうございます!)
間取りづくりがテーマだったのですが、
そこでは触れなかったことについて書いてみます。

「ひとつの部屋で暮らせる日本人」

 

日本の生活の中では『畳む』『畳める』ものがたくさんありますよね。

それは、洋服に和服、テーブル・扇子・傘・風呂敷
などなど・・・
キリないほどたくさんありますね。

畳む事のメリットは、
・コンパクト
・運びやすい
・収納しやすい
といったところでしょうか。

日本人はこの 『畳む』 ということの特徴をいかして、部屋を有効に使っています。

想像してみてください、朝、布団を畳んで押し入れに収納し、

押し入れから畳んであった小さな机をだせば、寝室から食卓へ早変わり、

すこし高級な机に出しかえたら客間となり、

金屏風を置けば、祭事も行える空間になり、、、

これが昔からの日本人の知恵のある暮らしです。
押し入れ付きの部屋一つでできるんです。

対照に、西洋、欧米諸国の住まいはどうでしょう
部屋の機能を固定してしまうので、

ダイニング、リビング、ベッドルーム、、、

利用目的が決まっていて部屋数が必要になってきますね。

家具や装飾で部屋の機能を固定するのと、状況に応じて変化させるのと、
どちらが過ごしやすいか、優れているかというのは考え方次第なので
優劣つける話ではないですよ(;^_^A

もちろん大きくて、たくさんの部屋がある家はとても素敵だと思います。

ただ、日本人の、先人の知恵を活用して

最大限に使える、部屋の使い方を考え、想像することは

家づくりに携わる僕自身の1つの楽しみでもありますし、

そういった観点でも一時の満足で終わらない大切な家であってほしいと思います。

賃貸ワンルームひとつにしても、
折り畳む家具を活用することで、決して狭い空間ではなく
部屋を最大限に使い切る、住まう方なりの
心地良い空間を作りだしている方も多いのではないでしょうか。

 

『畳む』 この何気ない日々の動作から

間取りを作る上で「今の暮らしにあうカタチ」

「将来必要になってくるカタチ」双方から考える事の大切さを改めて感じました。

今の暮らしの様子と、将来的な希望、家づくりのカタチを是非お聞かせください

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